Books are Beautiful. 本は美しい、製本装丁の美と技術
本の美しさを見直してみませんか。
日本で活躍する製本家の作品と西洋の歴史的製本を集めて、美しい本の展示とイベントを行います。
2024年5月3日(金)-5日(日)
10:00-17:00
会場:葉山町立図書館2階ホール
葉山芸術祭2024、参加企画「本は美しい」
16世紀の古書から現代ルリユールまでの展示は、企画の雪嶋宏一氏所蔵の16世紀からの歴史的な本と、会員所蔵の製本モデル。
そして、倶楽部で2014年に出版した『アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復復興』をルリユールした作品と、出品者の自由選書によるルリユールを展示しました。
◆2回のワークショップと、講演会も開かれました。
製本ワークショップ「フランス装のノート」
講師:東京製本倶楽部 藤井敬子
5月3日、5月5日(日)
講演「本は美しい:西洋の書物の歩み」
講師:雪嶋宏一
5月4日(土)①11:00-12:00 ②14:00-15:00
歴史的製本の展示
雪嶋宏一氏所蔵の16世紀から20世紀の本
- 『ガリア戦記』 16世紀のゴシック製本/茶色仔牛革空押し、革ストラップ
- 『ローマ市の古代の事情』 16世紀の英国オックスフォード製本/こげ茶色仔牛革
- 『新旧の外国の著名なすべての図書館の批判的歴史的記述』 18世紀の英国パネル製本/薄茶色仔牛革
- 『多数の書簡から選択された貴顕なる人士による最良の書簡』 19世紀フランスの紋章製本/緑色モロッコ革
- 『ウォルフィングス家の物語』 綴じつけ製本/緑色山羊革
『アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復興』
雪嶋宏一 著
東京製本倶楽部 2014年2月発行
装幀組版:渡辺和雄 A5判280部限定の未綴じ本
この未綴じ本を共通素材として、ルリユール作品が制作された。
制作者名/製本スタイル/主な素材の順で記載。
- アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復興
- 井上淳子/ 綴じつけ製本/山羊革、あわび、金箔
- 市田文子/ 綴じつけ製本、総山羊革装/オアジス革、山羊革のモザイク
- 近藤理恵/ 綴じつけ製本、総革装/仔牛革、山羊革、装飾紙、箔押し
- 佐藤真紀/ 四ツ目綴じ総革装/仔牛革、手彩色見返し用紙
- 中尾エイコ/ 綴じつけ製本/板、赤の山羊革、鋲
- 中野裕子/ ライトステッチ製本/ポリプロピレン、革、麻糸
- 馬頭洋子/ 綴じつけ製本/牛革、馬革、絹糸
- 藤井敬子/ オープン背構造、足つき製本/山羊革、仔牛革、水牛革、パーチメント、オリジナルペーストペーパー
- 渡辺恵美子/ 綴じつけ製本、額縁装/仔牛革、ハーネミューレ紙にエッチング、データプリント、コラージュ、自作ペーストペーパー
- 渡辺美紀/ リンプ製本/羊皮紙 カリグラフィー(濱田邦子)
会員のルリユール作品
本のタイトル/制作者名/製本スタイルの順で記載。
- 『マリイ・ロオランサン詩画集』 市田文子 ルリユール プラ・ラポルテ製本
- 『三銃士』 井上淳子 ルリユール 綴じつけ製本
- 『花森安治 MUJIBOOKS 人と物2』 近藤理恵 ルリユール プラ・ラポルテ製本
- 『A BOOK OF MEDITERRANEAN FOOD』 中尾エイコ ルリユール 綴じつけ製本
- 『LA CHARTREUSE DE PARME VOL.I & II』 平まどか ルリユール 山羊革総革装
- 『シェイクスピアのソネット』 藤井敬子 ルリユール プラ・ラポルテ製本
- 『美神の館』 渡辺美紀 ルリユール 綴じつけ製本