本の声、土の香り Double Bush Binding

Double Bush Binding 2006.3.29-4.12 The Depot II Gallery Danks St,Waterloo, Sydney Austraria
「Double Bush Binding」展は、オーストラリア、シドニーで開催の後、日本展を経てオーストラリア、フォーブズで展示、さらにWenzの故郷であるフランスのランスReimsに巡回展示されました。

2006年6月6日-6月17日 会場 早稲田大学 ワセダギャラリー+総合学術情報センター展示室


オーストラリアの製本家組織、BEA( Bookbinding Exhibitions Australia Inc)が企画したDouble Bush Binding 展は“Bush”、“Outback” をテーマにしたフランス出身のオーストラリア作家Paul Wenz の小説を英語・フランス語で手漉き紙に印刷し、Daniel Pata、Michael Kempson、Rew Hanksの銅版画とともに未綴じ本に仕立てたテキストの制作と、それをもとにつくられた製本工芸作品の展示から構成される。 出品作家はオーストラリアを中心に、フランス、日本、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、エストニア、オランダ、ベルギーの9カ国、約100名。 この国際製本工芸展 Double Bush Binding を日本で開催するにあたり、“Bush”に繋がる言葉として“土の香り”を添えた。 オーストラリアの風土で育つ素材からアボリジニの団体がつくる手漉き紙の紹介や、進行中の Paul Wenz Project 研究を通じて背景にあるオーストラリアの文学、本をめぐる文化について広く伝える。 未綴じからつくる製本という書物文化の伝搬ということに視点を向ければ、オーストラリアも日本もその発祥の地、ヨーロッパから遠く離れている。各国の製本作品が並ぶことで、それぞれの作家、地の放つ声を聞くことができるのではないだろうか。

主催■早稲田大学オーストラリア研究所、東京製本倶楽部
後援■オーストラリア大使館
協賛■カンタス航空
協力■自由の森学園
企画■BEA(Bookbinding Exhibithions Australia)
早稲田大学 ワセダギャラリー 169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1 小野梓記念館1階
早稲田大学 総合学術情報センター展示室 169-8050東京都新宿区西早稲田1-6-1総合学術情報センター2階